⑤高性能が当たり前な「将来の家計まで考えた家」をつくる理由
BEFORE:④工務店なのになぜ「土地探し」から?
高性能は「目的」ではなく「結果」
私たちは、「高性能な家をつくること」そのものを目的にしているわけではありません。
住んでから「快適さ感じられること」「光熱費に負担を減らせること」「年月が経っても安心して暮らせること」
そうした日々の暮らしを大切に考えた結果、自然と「高性能が当たり前」になりました。
つまり性能の数値は快適な暮らしを支えるための手段にすぎないということです。
では、その高性能が、実際の暮らしで何を変えてくれるのでしょうか。
数字だけでは伝わりにくい高性能の話
住宅会社のホームページを見ると、どこも「高性能」「高耐久」「断熱等級」といった言葉が並んでいます。
かくいう私たちも、「断熱等級6」「全棟気密測定実施(C値0.7前後)」を標準としています。
しかし、正直なところ「断熱等級6」「C値0.7」と聞いても、ピンと来ない方の方が多いのではないでしょうか。
ここからは、実際の暮らしや家計にどうつながるのかという視点でお話しします。
断熱性能が高いと、暮らしはどう変わるのか。
私たちが標準としている断熱等級6は、国の基準の中でも上位にあたる性能です。
住宅省エネキャンペーン(最高額のGX志向型住宅補助金)の要件のひとつにもなっています。
断熱性能が高い家は、「冬は暖かさが逃げにくく、夏は外の暑さが入りにくい」といった特徴があります。
これは多くの方がイメージしやすい部分だと思います。
しかし、断熱性能は計算で出すことが出来ますが、その数値が実現するかは現場の施工精度次第なところがあります。
そのため、おがたの家では断熱材の特性をしっかり理解した大工さんにお願いして、1棟ずつ丁寧に施工をすることを心がけています。
断熱だけでは足りない理由 ― 高気密の話
断熱を良くしたことで重要になるのが、気密性能(C値=隙間相当面積)です。
どれだけ断熱性能を高めても、家に隙間が多ければ、その性能は十分に発揮されません。
私たちが標準としているC値0.7前後という数値は、家全体の隙間を集めるとはがき約0.6枚分しかないという目安です。
断熱性能と違って気密は計算で出すことが不可能な為、柱と床の隙間まで1本1本手作業で丁寧に気密処理を行い、第三者機関による気密測定により確認しています。
高断熱と合わせて高気密を確保することで
・隙間風を感じにくい
・冷暖房で整えた室温が逃げにくい
・部屋ごとの温度差が出にくい
といった日々の快適さにつながります。
また、室内の温度差が小さい住まいは身体への負担が少なく、健康面の安心にもつながります。
断熱・気密・そして「換気」は三位一体
断熱や気密を高めた家ほど、空気の入れ替え方がとても重要になります。
気密が高いということは外から空気が入りにくいだけでなく、家の中の空気も逃げにくいということです。
換気をしっかり考えないと、汚れた空気が残りやすくなったり、熱や湿気が過剰にこもってしまったりします。
そこで、おがたの家は熱交換器付きの第1種全館換気システムを標準としています。
これは、2時間に1回、家じゅうの空気が入れ替わるように換気計画を組み、常に新鮮な空気が入ってくようにするシステムです。
また、熱交換器とは室内の空気を排気する際に、その熱(または冷気)を回収し、取り入れる外気の温度を整える昨日のことです。
簡単に言うと、せっかく整えた室内環境を換気でムダにしないという考え方ですね。
その結果、快適な温熱環境の維持や光熱費が抑えられるといった高断熱・高気密の効果をより発揮できるようになり、
これが「高断熱・高気密・換気は三位一体」ということの意味です。
まとめ|将来の家計まで見据えた家づくり」の理由
上記までで触れたように、高断熱×高気密×換気がしっかりしている家は快適な温熱環境を維持しやすく、快適さを保つために使うエネルギーが少なくて済みます。
そしてこれは毎月の光熱費に表れ、10年・20年・30年・・と住み続ける中で、家計にじわじわと差を生みます。
私たちは、建てるときの金額だけでなく、住んでからかかり続けるお金まで含めた家づくりをご提案したいと考えています。
「日々の暮らしを大切に考えた結果として、高性能が当たり前になった。」
高性能は誇るためのものではなく、あくまで快適さと安心な生活を長く無理なく続けるための手段です。
もちろん、環境は日々変化し、国の基準も変わっていきます。
それでも私たちはどんな変化にも柔軟に対応し、将来を見据えながら安心して住み続けられる住まいをつくることを大切にしています。
(ご要望があれば、更に高性能な家をお求めの方のご要望にお応えすることもできますので、お気軽にご相談ください。)
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住宅アドバイザー 緒方 涼

愛知県生まれ・愛知県育ち。愛知県が大好きな34歳。
大学卒業後、某ゼネコンの住宅事業部にて勤務し、現在は緒方建設に所属。
緒方建設の三代目候補として、前職で培った知識・経験と、工務店ならではの柔軟な家づくりを活かし、
「家づくりそのものを楽しんでいただくこと」「家づくりを通してお客様の“やりたいこと”を形にすること」を大切に日々取り組んでいます。
宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・木造ハウジングコーディネーター資格保有。
家づくりだけでなく土地探し・資金計画等もトータルてお手伝いさせていただきます。
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